24時間フィットネスジムを開業するには
フィットネスジムを開業するには
☆健康マーケットの広がり☆
コロナショックは⾃らの⽣命、健康に⽬を向けざるを得ない機会となり、中⻑期的には「⾃分の健康は⾃分で守る」との認識が⼀層広がり、予防・健康マーケットは⼤きく拡⼤をしていく。2021年夏のコロナ禍においても開業2ヶ⽉で 200 名以上集客している店舗が多く存在する。若者から 50 歳までのアクティブ層のジム利⽤者は旺盛である。また、⾼齢者層も感染防⽌対策をしっかり⾏っているジムへの利⽤は⾼まる⾒込みである。政府の蔓延防⽌措置も解除され、ジムの特性上、おしゃべりをする機会も少なく、ジム業界団体の感染防⽌ガイドラインも徹底されており、各店舗においても充分な感染防⽌施策が実施されている。2022 年度4 ⽉からの上半期のジム業態の新規出店数は、事業再構築補助⾦制度を含め異業種からの新規ジム参⼊が増える⾒込みであり、それらを含め国内の上半期の24時間ジムの新規出店数は 350 店舗が⾒込まれている。⻄⽇本及び九州地区の新規出店計画が多い傾向がある。
日本のフィットネス市場は現在は約4000億円の市場規模であり、まだまだ市場規模は小さく、フィットネスジムへの新規参入の余地は十分にあります。
もくじ
フィットネスジムを開業する為に必要な事
1.事業計画素案
どんなジムをつくりたいか
どんな人を対象にするか
対象とする人々がいるエリアは
開業する場所の人口を確認する
フィットネスクラブを経営していく上で会員を獲得することは最も重要であり、会員数は売上に直接影響する部分でもあります。
安定した経営をしていくためには少なくても1000人以上の会員数が必要となっており、フィットネスクラブへの会員加入率は地方都市や都市部で1%から2%前後とされています。会員数を1000人獲得するためには人口10万人以上であることが理想ですので、開業する場所の人口は確認しておく必要があります。
弊社には独自システムに於いて国勢調査に基づいた調査システムを導入しており、お客様の出店希望地域の調査も行っております。
競合店との差別化を図る
フィットネスクラブは店舗数が豊富にありますので、周辺に競合店が複数あることも珍しくないです。競合店が立ち並ぶ場所で開業するのであれば競合店との差別化を図ることが重要であり、似たようなシステムやメニュー内容を提供していては会員数を獲得することが難しくなります。
現在は独自のシステムやメニュー内容を提供して差別化を図るフィットネスクラブが多いので、システムやメニューを考えるスキルも同時に必要となります。
利便性の高い立地を選ぶ
どれだけ優れたシステムやメニューを提供していても、立地が悪いと利用者にとっては不便に感じてしまいます。フィットネスクラブを開業する場所としては駅前などのアクセスしやすい場所が最適であり、アクセスの良さは経営に大きく関係してきます。また郊外でフィットネスクラブを開業する場合は利用者が車で来店することが考えられるので、駐車場を用意しておく必要があります。
現在フィットネスジムでトレーナーとして働いている方のなかには、将来自分でジムを開業してみたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
従来のフィットネスジムは、総合型と呼ばれる大型の施設が主でしたが、現在はパーソナルトレーニング型やオンラインレッスン特化型といった形態も増え、個人での開業も十分可能です。
そこで今回は、フィットネスジムを開業する際に必要な準備をご紹介します。ジムの開業形態から必要な資格、開業するまでの流れ、成功させるポイントといった細かなことまでお伝えしますので、フィットネスジムの開業を検討している方はぜひ参考にしてください。
フィットネスジムの開業形態
フィットネスジムの開業形態は、大きく分けて3つあります。それぞれについて確認していきましょう。
①総合型
総合型は比較的規模の大きなジムです。マシンや器具の種類や数が豊富で、ジムによってはプールやサウナなどの施設まであることも。
その分、開業には2,000~3,000万円ほどと多くの資金が必要で、プールなどを作る場合はさらに必要となるでしょう。多くの人にとって、個人レベルでいきなり総合型ジムを開業するのは現実的ではありません。
②パーソナルトレーニング型
パーソナルトレーニング型とは、マンツーマンのパーソナルトレーニングを提供するタイプのフィットネスジムで、ライザップが代表例です。総合型と異なり、小規模・少人数でも開業できるのがメリットで、フィットネスジムの開業で大きな出費となるマシンも、台数はそれほど必要ありません。
開業費用の目安は300~500万円で、個人レベルでの開業も十分可能です。
③オンラインレッスン特化型
オンラインレッスン特化型とは、Zoomなどオンラインのビデオ通話ツールを通じて遠隔レッスンを行なうタイプのフィットネスジムです。オンラインレッスン自体は、総合型やパーソナルトレーニング型でも提供されていますが、オンラインレッスン特化型は、店舗をもたないオンラインレッスン専門のジムを指します。
オンラインレッスン型は、3つの形態のなかでもっとも低予算で開業できるのがメリットです。開業に必要な資金は10~50万円程度ですみます。STORES 予約 などの予約管理システムを導入すれば、ランニングコストも大幅に抑えられます。
STORES 予約 はオンライン予約だけでなく予約時にキャッシュレス決済も行なえるほか、Zoomとの連携も可能です。顧客管理機能も備えているので、オンラインレッスン特化型のジムにとって非常に有効なシステムになっています。
気になる方は、下記の事例記事をご覧ください。
『ボクシングフィットⓀ 〜予約受付から決済まで STORES 予約 で簡単に運用!お客様ファーストのレッスンでサービス拡大を目指す!〜』
フィットネスジム開業に必要な資格や届出
フィットネスジムを開業するのに必須の資格や届出はありません。個人事業主の場合、開業届を出す程度です。
しかしフィットネスジムを開業するのであれば、トレーナー関連の認定資格を取得しておいても損はありません。資格を取得しておけば、体系的な知識を得られますし、信頼性の向上やブランディングにつながる可能性もあるからです。
以下では、代表的な資格を2つご紹介します。
①日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
「日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー」は、スポーツトレーナーとしての知識や技術を証明する資格です。
取得するには大学や専門学校で必要な単位を取得後に、日本スポーツ協会の試験に合格する必要があります。
②NSCA認定パーソナルトレーナー
「NSCA認定パーソナルトレーナー」は、アメリカのNSCA(National Strength and Conditioning Association)という民間団体が認定する資格で、医学的、運動生理学的な専門知識やトレーニングの技術指導が可能であることを証明します。
資格取得には、下記の条件を満たさなければなりません。
- 18歳以上
- 高校卒業(もしくは高認合格)
- NSCAジャパン会員
- CPR/AED認定者
- NSCA-CPT認定試験に合格
フィットネスジムを開業するまでの流れ
フィットネスジムの概要を確認したところで、次は実際にジムを開業するまでの流れについて説明します。
開業形態やコンセプト決め
フィットネスジムの開業にまず必要なのは、ジムのコンセプトを決めることです。
ジムとして「どのような人の」「どのような悩みを」「どのようにして解決するのか」を明確にしましょう。例えば、ハードな肉体改造を目指すのか、気軽に楽しめるエクササイズを目指すのか、などといったことです。
コンセプトを明らかにしていくことで、提供するメニューや必要なマシン、ジムの強みも見えてくるでしょう。
コンセプトが決まれば、総合型・パーソナルトレーニング型・オンライン特化型のうち、どの開業形態にするかも自然に決まってくるはずです。
立地の選定と物件の契約
次に必要なのは、フィットネスジムを開業する場所の選定と物件の契約です。
家賃の安さだけで決めずに、ターゲット層に合わせた場所を選ぶことが重要です。また、選んだ場所の周辺に競合ジムがいないかどうかも調べておき、できるだけ競合が少ない場所にしましょう。
物件選びの際は、防音性や床荷重にも気をつけてください。フィットネスジムでは、マシンなどからかなりの音が出ますし、マシンの重さに耐えられる床も必要です。あらかじめ不動産会社に、どの程度の防音性や床荷重が必要なのかを伝えておけば、物件探しもスムーズに行なえます。
必要なマシンや機材の準備
フィットネスジムの開業でやってしまいがちな失敗として、マシンの種類を増やしすぎてしまうことが挙げられます。むやみにマシンや機材を増やしても、お客さまの満足度が上がるとは限りません。それよりもコンセプトに沿った必要最低限のマシンを導入するほうが効果的です。
フィットネスジムの開業では、マシンの費用がその多くを占めます。無駄な費用を使ってしまわないように、マシンや機材の導入についてはよく検討してみてください。
管理システムの選定
フィットネスジムは基本的に月額課金の会員制というビジネスモデルをとっています。
そのため、会員情報の管理や月謝の徴収、レッスンの予約といった管理業務が重要です。
最近では、クラウド型でかんたんに導入できる管理システムがいくつかあります。
STORES 予約 は、レッスンの予約だけでなく会員情報の管理も可能な予約管理システムです。オンライン決済も行なえるほか、オンラインで使える回数券を発行することもできます。Zoomとも連携できるため、オンラインレッスンを行なううえでも、非常に強力なツールです。
ぜひ下記事例記事をご覧ください。
『visiongym 三田店 〜デジタル回数券機能でペーパレス化・業務効率化を実現!〜』
集客・宣伝の実施
フィットネスジムに限らず、開業当初は集客・宣伝が非常に重要です。
特にオンラインレッスン特化型は店舗がないため、ジムの存在を認知してもらうまでが一苦労です。パーソナルトレーニング型も店舗が小さいため、積極的に存在をアピールする必要があります。
ホームページやブログ、SNS運用も効果的ですが、すぐに効果が出ることはないので、まずはGoogle広告やFacebook広告などのインターネット広告を活用しましょう。
広告と聞くと敷居が高く感じるかもしれませんが、今はAIが進化しているので、高度な知識・技術がなくても比較的簡単にインターネット広告を出せるようになっています。Google広告やFacebook広告はWeb上に情報も多いので、検索すれば不明点もすぐ解消できるでしょう。
店舗型の場合は、インターネット広告だけでなくチラシも有効な集客手段です。駅前など人が集まる地域であればチラシ配り、住宅街が近ければポスティングが効果的です。
フィットネスジム開業を成功させるポイント
フィットネスジムの経営を安定させるには、いくつかのポイントがあります。ここでは3つのポイントを紹介しますから、それぞれ確認していきましょう。
①ターゲットを絞る
やってしまいがちな失敗として、老若男女すべての人をターゲットにしてしまうことが挙げられます。
顧客がいない状態では、誰でもいいから来てほしいという気持ちになってしまいがちです。しかし、あらゆる人をターゲットにしてしまうと、ジムのコンセプトがぼやけてしまい、その他大勢の競合ジムのなかに埋もれてしまうことになります。
コンセプトが曖昧な状態では、お金をかけて広告を出したとしても、広告のメッセージは訴求力のないものになってしまうでしょう。
だからこそ、できるだけターゲットを絞ることが大切です。具体的なペルソナを設定して、広告もターゲットに合わせたものにしてみてください。
②新規顧客獲得の仕組みを作る
フィットネスジムの経営を軌道に乗せるためには、新規顧客を獲得する仕組み作りが必須です。一度会員になったお客さまでも、「結果が出ない」「トレーナーと合わない」「よそへ引っ越した」などの理由で、必ず一定数は離脱していきます。離脱した会員分を補う仕組みがなければ、売上は徐々に下がってしまうでしょう。
広告やホームページ、SNS運用などの手段を使って、毎月新規のお客さまを獲得できる仕組みをいかに作っていくかが大切です。例えば、転勤や入学などで人が動く4月や10月に集中してキャンペーンを行なう、といったことが考えられます。
③既存顧客を維持する
新規のお客さまの獲得も大切ですが、既存のお客さまの維持も同様に大切です。そのうえで重要になるのは、サービスや接客対応のクオリティを高めることや、頻繁にコミュニケーションを取り信頼関係を築くことです。特にオンラインレッスン特化型は、コミュニケーションが取りにくいため、接触頻度を高める工夫が必要です。
接触頻度を高めるために効果的なのがメルマガです(あるいはLINEなど)。
STORES 予約 ではメルマガの配信機能もあり、誕生日や来店回数といった条件にしたがってメールを送ることも可能です。こういった機能なども活用して、既存のお客さまを維持していきましょう。
下記の記事もぜひ参考にしてください。
『【集客のコツ】リピーターが自動的に増える!?メール配信のポイントは?』
フィットネスジムの開業ポイントまとめ
一昔前であれば、フィットネスジムは総合型が主流で、個人で開業することは難しいとされていました。しかし現在では、パーソナルトレーニング型であれば小規模な店舗でも開業できます。またオンラインレッスン特化型であれば、店舗すら必要ないため、極めて少額の資金でも開業できるようになりました。
しかしその分、競争が厳しくなり、集客が難しくなっているのも事実です。フィットネスジムの経営を安定させるためには、新規のお客さまを獲得する仕組みと、既存のお客さまを維持する仕組みの2つが重要です。STORES 予約 などの予約システムをうまく活用して、顧客獲得・維持の仕組み作りをしていきましょう。
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