健康で豊かなライフスタイルの構築に欠かせないスポーツは、人間形成にも大きな影響を与えます。そんなスポーツで、世代や年齢を超えた人々の向上心をサポートできるのがフィットネス事業です。拡大傾向にあるフィットネス事業において、安定したフィットネスクラブ経営・運営を進めるためには開業の留意点を押さえる必要があります。その1つに会費の設定があります。
価格設定に用いられる3要素
フィットネス事業に限らず、様々な事業で頭を悩ませるのが価格設定です。価格は企業へ利益をもたらす一方で、消費者に対して商品・サービスの価値を直接的に表示する役目を担っています。
会費を設定する際には、原価・需要・競争の3要素を考慮する必要があります。原価志向は安定した利益を得ることが目的で、クラブ本位の考え方で設定していきます。需要志向はその言葉が示すように、クラブを利用する顧客の希望価格に合わせて設定するもので顧客本位の方法になります。市場本位の考え方で設定するのが競争志向で、仮に他のクラブと差別化が図りにくい場合に用いられます。
フィットネス事業の価格設定方法
一般的な価格設定の場合だと、原価志向の考え方が用いられることが多いです。扱いやすいだけでなく、他社情報をさほど考慮せず、自社費用を基準に価格設定が可能な点がサービス産業では適しています。
しかし、先述したようにクラブ本位の考え方のため、顧客のニーズにマッチしているか判断が難しい側面があります。同じサービス産業であっても、フィットネス事業において非常に重要となるのは「お客様の視点」です。財源獲得にばかり労力を注いでしまっては、良いサービスは生まれず顧客の獲得には結びつきません。フィットネス事業では需要志向に重点を置きつつ、長い目で見ながら会費設定を行うことが重要です。
会費設定の注意点
会費設定で注意したいのが、会費を安く設定しすぎないという点です。低価格の料金システムは高料金のクラブと比べ、クラブ利用率を高める大切な要素となります。しかし、会員の定着率自体は低い傾向があり、安定した運営が困難な状況に陥るケースも少なくありません。地域や顧客の特性を慎重に考慮し、余裕のある収支状況を望めるようにする必要があるのです。
フィットネス事業は現代の新しいビジネスとして成長が見込まれており、健康維持だけでなく現代社会が抱える問題の解決にも一役買っています。フィットネス事業への新規起業・開業をお考えの際は、ワイルド・ライフ・コーポレーションのフィットネスコンサルティングをご利用ください。フィットネスの専門家が様々な角度から、プロ目線で事業を支援いたします。