【ジム経営】企業理念は現場で顧客に評価される/店長行動指針

経営コンサルティング

 

1-1利益を生む環境づくりはクラブのトップの日々の行動にあり。

クラブ(お店)のトップの思想と日常の行動の仕方でクラブの業績は、変わります。従業員の士気を高め、顧客の気持ちを「楽しい」から「うれしい」に変えていくことの重要性を従業員に教育・啓蒙することがリーダーの役割の1つであると思います。

「楽しい」という感情は、「うきうきした気分、ゆかいな気分」という感情で満たされている状態で、そこからもう一歩踏み込んだ深い感情である「うれしい」という感情で満たされるような現場運営が求められます。「うれしい」とは、「物事が自分の望み通りになって満足で喜ばしい」という感情にすることが会員定着の第1歩であると経験から感じています。

 

1-2現場で利益を生む支配人行動指針

お店のトップである支配人や店長、マネージャーは、日々どのような基本動作をすることが「利益を現場で生む」ことにつながるのでしょうか。みなさん考えて見てください!!Thinking Time!!!!

「利益を現場で生むための基本動作」を紹介すると

1つ目は、オープン・クローズ時に出勤している時は、必ず顧客に対して「お出迎え」「お見送り」を率先して実行すること。

2つ目は、出勤時はマシンジム内、コーチ室、ロビー、ロッカールーム内を業務開始前に巡回し、顧客や従業員との

コミュニケーションを行い、店舗状況を肌で感じてその日の業務遂行にあたること。

3つ目は、1日の中で何回か店内を巡回し、顧客とコミュニケーションをとり、顧客満足度を把握すること。

4つ目は、出勤しているすべての従業員(清掃スタッフ含む)に声をかけてモチベーションを上げてもらうこと。

5つ目は、セクションのイベントや運営面で注力している取り組みに関して、常に従業員にエールを送ること。

6つ目は、1日2~3回は各セクション(フロント・マシンジム・プール・テニス・ゴルフなど)に足を運びコミュニケーションをとり、正しく業務遂行されているかを確認します。

以上のことを日課で徹底できている店舗は、チームワークも高く、トップと現場の温度差も少なく、方針の伝達、行動までのスピートが早く業績を上げているクラブに共通するリーダーの基本動作となります。

皆様はどのようにお感じになったでしょうか。

1-3 フィットネスクラブの利益の大本はフィットネス会員であり、フィットネスジムの付加価値の向上がクラブ繁栄のキーである。

豊かな国の指標は、GDP(国内総生産いわゆる国が作り出した付加価値の合計)が多いことですが、GDPにあたるのがフィットネスクラブでは、フィットネスジムの付加価値の合計となります。フィットネスクラブも国も付加価値を生み出しマーケットから支持を受けない限り繁栄をもたらしません。

今までの日本のフィットネスクラブの多くは、ソフト力に関して言えば、スタジオや他のプログラムのみに依存してきました。これらのアイテムは、これからも重要なプログラムでありますが、これからは、特に、スタジオや他のプログラムに依存しないフィットネスジムの運営を確立することが、会員定着、低退会、口コミ入会の増大へと繋がり、顧客に最も支持されるクラブになるのです。

多くのフィットネスクラブの顔は、やはりスタジオフロアーではなくジムフロアーであるはずです。なぜなら、そのクラブの特徴や個性は、プロパー社員やプロパー従業員から顧客へ伝えられるのであって、フリーランスのインストラクターからは伝えにくいことと、他のクラブでもレッスンをもっているため、クラブの思いを顧客へ伝えにくいのです。クラブの付加価値を生み出す最重要キーパーソンは、プロパー社員、従業員なのです。

1-4企業理念が一番伝わる場所がフィットネスジムである。

フィットネスジムは、会社の経営理念や会社の文化、風土が顧客に一番伝わる最重要エリアであることを再認識しなければなりません。経営者の考え、会社の文化・風土、社内教育のレベルは、フィットネスジムの社員インストラクターやアルバイトインストラクターを通して伝わるのです。

なぜなら、お店の従業員と顧客が最もコミュニケーションの数と時間を多く費やしているエリアがフィットネスジムエリアであるという現実があるのです。

日本のフィットネスクラブの経営力を上げるための土台は、フリーランスではない社員インストラクターをクラブ経営のベクトルに合わせた形で、接客、コミュニケーション力、指導力を育成することが、企業の経営資源である人財を最大限に活用することになるのです。

クラブ経営に最も大切な投資の1つは、社内教育に時間やお金をかけることも大切な投資の1つであり、最も重要と考えます。但し、研修の内容とクオリティーが兼ね備わっていることが前提ですが。

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